● 住まいの健康に関する一般的なQ&A
- 木づくりの家は建設費が高くなりませんか?
- 無垢板の効果にはどのようなものがありますか ?
- 無垢材に囲まれた室内の具体的な利点と欠点を知りたいのですが ?
- 無垢材に囲まれた室内の音響効果を知りたいのです ?
- ログハウスには電波を遮断する能力がありますか ?
- 2020年からログハウスが作りづらくなると聞きましたが ?
- ヨーロッパで開発された、無垢板パネル「CLT」と「ピュアウッド」の違いは何ですか ?
A1一般的な大壁作りの木造住宅の1.5倍以上は高くなりますが、建物が長寿命になるため、コスト/年間を考えると値打ちな価格になります。
※一般木造の場合 40万円/坪( 25年) → 1,3300円/年間
※ログハウスの場合 70万円/坪(150年) → 4,700円/年間+維持費
※ピュアウッドの場合 120万円/坪(200年) → 6,000円/年間+維持費
【キーワード】 長持ち住宅,長寿命住宅,ログハウス,ピュアウッド
A2 主に調湿と蓄熱効果があります。
壁や天井を無垢板で作った場合、ジメジメした梅雨の時期でも、室内は意外と湿気を感じることがなく住ごすことができ、エアコンの除湿機能が必要になった時でも普通より弱く設定できます。
また、暖房が必要になる時期は、壁面が蓄熱されるため暖房を弱く設定でき、暖房機をオフにしても壁面からの温かさが少し残ります
【キーワード】 無垢材の効果,調湿,蓄熱
Q3 無垢材に囲まれた室内の具体的な利点と欠点を知りたいのですが ?
A3
[利点]- 室内干しに有利
- 蓄熱や調湿効果による冷暖房費の節約
- 濡れ雑巾で壁を拭くことで快適な室内環境を得られます。
- 厚板の壁材ならどこにでもヒートンなどを取り付けることができる。
- 一般の壁材に使用する、ボード+クロスよりコストUP
- 壁に静電気で埃を付着させないため、床の巾木付近にワタボコリがたまりやすい。
- 火を使う台所など、内装制限の部屋には使用できない。
- 家族の中に木材のにおいに拒否反応する人がいる場合には使用できない
【キーワード】 無垢材,調湿,蓄熱,室内干し,内装制限
A4 無垢材には、低音・中音・高音をバランスよく吸収し、ほどよい残響音を残す働きがあり、室内に使用した場合、不快な雑音が吸収され、音がまろやかになります。
また、自然の中に豊富に含まれている、人の耳には聞こえない20,000Hz(ヘルツ)以上の「超高周波」を木材は適度に通すため、脳波に変化でアルファー波が発生し、精神的にリラックスするという効果が得られることがわかってきました。
【キーワード】 無垢材,音響効果,超高周波,20,000Hz,脳波,アルファー波
A5 建物の窓や壁の位置にもよりますが、大断面のハンドカットログや20cm以上の厚板無垢パネルを使用するピュアウッドハウスでは室内のWi-Fiが届かない場所や携帯電話の電波が届きづらい場合がありますが、壁厚10cm前後の角ログでは電波が届かないことは無いようです。
電波は無垢板の厚みによって遮断されますが、厚みの薄い角ログでも電波は少し弱くなっているようです。
【キーワード】 ログハウス,電波,遮断,ハンドカットログ,ピュアウッド
Q6 2020年からログハウスが作りづらくなると聞きましたが ?
A6 建築基準法の省エネ基準が、300㎡未満のも建物に適用されることになり、断熱材の約1/2の性能しかない無垢材の壁で造るログハウスでは今までの作り方ではむつかしくなります。私が省エネ基準をシュミレーションしたところ、13cm以上の厚みのログ壁であれば、屋根や床下の断熱材を多く設置することで、温かい地域ならクリアすることができました。
また、ヨーロッパのログハウスに伝わる外壁面に断熱材を入れればクリアすることできますが、国内のログハスでは実績がほとんどないため、納まりなどを十分検討する必要があります。
【キーワード】 建築基準法,省エネ基準,ログハウス,壁厚,断熱材
Q7 ヨーロッパで開発された、無垢板パネル「CLT」と「ピュアウッド」の違いは何ですか ?
A7 「CLT」は、合板の考えから開発され、無垢板を縦・横に接着剤で貼り合わせ主に下地材として利用されています。
「ピュアウッド」は、ログハウスの欠点であるセトリング対策より開発され、無垢板を縦・横・斜めに木製ダボでとめ、ログハウス同様、一部を除き無垢板面を室内に表しています。
強度は「CLT」のほうが優れ、日本では中層ビルでの実験も始まっており、「ピュアウッドパネル」は、調湿や蓄熱に優れ、住宅を中心に低層建築で使用が多く、国内では2001年より建設が始まっています。
【キーワード】 CLT,ピュアウッド,無垢板
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